・ペット用の仏具について
お供え物の飾り方については、花を飾ったり、線香を立てたりと基本的には人間のご供養と同じです。
仏具・供養品・お供え物などの配置に関しても特に厳密な決まりはありません。
最近では、ペット用の仏檀は様々なタイプがあり選べる幅が広がっています。
また、仏壇を買わなくとも、写真立ての前に花を供えるだけでも供養になるかと思います。
飼い主が心の底から愛するペットが天国で安らかにいてくれるよう願う気持ちが一番だと思います。
ペットが愛用していたおもちゃや、ペットそっくりのぬいぐるみ(羊毛フェルト等)を飾っても良いですね。線香は小さなお子さんがいるお宅では火事にならないように、横置きの線香入れを使う等、十分注意してください。おりん、供物皿、水入れも必要に応じて用意しておきましょう。
・人間と同じ仏壇では駄目なの?
ペットも大切な家族の一員です。飼い主・家族がそれで良いと思えるご供養方法で良いでしょう。
同じ仏壇が良いという方や、別にペット専用で準備してあげたいという考えの方もいらっしゃると思います。
宗教的観点から、人間とペットの仏壇は別にすべきという方もいらっしゃいます。それは、ペットは畜生に分類され、人間はそれより高次の存在との考えからです。また、家族が快く思わないという理由で人間とペットの仏壇は別にすべきとなる場合もあります。
どちらが正しいのか決まった答えはありませんので、一緒に住んでいるご家族と話し合って決めると良いでしょう。
・日常の供養花
葬儀の花と同じ、飼い主の好みやペットのイメージの花で良いかと思います。
飼い主以外の方が贈る場合は、優しく淡い色合いを選ぶのが無難です。
生花の場合は、日持ちの良い花を選ぶことで長くお供えできるメリットがあります。
何を供えて良いか悩む時はお花屋さんに相談してみるとアドバイスをもらえると思います。
その他の日常の供養について
花以外ですと、ペットが生前好きだったものや水を供えてあげましょう。
飼い主以外の方が贈る場合は、ペットフード・おやつは避けましょう。大きな袋に入ったペットフードは少量お供えした後が困ります。亡くなったペットが好きだったフードの銘柄までは知らないことが大半ですし、手作り食を選択している飼い主もいるからです。
花以外のお供え物に困ったら、人も食べられるお菓子や果物、フォトフレーム、ペットの名前や写真が入ったグッズなども検討してみてはいかがでしょうか。 ペットとその飼い主である家族のことを考えて贈ったものなら、きっと想いは通じると思いますよ。