仏花は、仏様やご先祖様、亡くなられた大切な方への敬愛・尊敬の心を込めて飾るものですが、実は飾り方にマナーや決まり事があります。
もちろん「お供えする気持ち」が一番大切ですが、飾り方を知っておくのはとても良いことです。
【仏壇へのお供え方法】
仏壇の左右に飾るため、仏花の花束は2つ(1対)用意します。
飾るときには「花立」を用意します。
花立とは、生花を供える際に使用する花器のことです。花立は仏の慈悲を表すものとされています。
もしも花立や花瓶が1つしかない場合は、仏壇の向かって左に仏花を、真ん中にお香を、右にロウソクを飾りましょう。(これは三具足と呼びます。)
<花立・花瓶の素材>
仏具の素材には、陶器・プラスチック・アルミなどが使用されています。
最近ではデザイン性の高いものもあるので、自分の好みのものを探してみるのも良いと思います。
仏壇に供える花の数は奇数が良いとされ、3本・5本・7本の仏束を飾ることが多いです。
花の向きは①仏様に向ける ②八方に向ける ③自分たちに向ける の3種類あるとされています。 一般的なのは③自分たちに向ける供え方です。この飾り方は「向下相」といい、供養する自分たちの心を静める事を意味します。